デパートなどでは大北海道物産展と称して四季問わず、それも開催期間2週間というロングな祭事が行われています。
しかしながら、特に百貨店の催事では初出店というのにこだわるところもあって、中々定番商品を安定的に購入するのが何気に難しい部分もあったりします。
また、北海道で売っているものを今回催事向けにスペシャルバージョンにしたりと、北海道で味わった美味しいものに出会えないということも起こっています。
北海道に実際に行って購入したもの、東京のどさんこプラザなどのアンテナショップで購入したもの、そして、百貨店などの催事で購入したものを色々と紹介していきたいと思います。
北菓楼
「きたかろう」と読みます。北海道出身の安住アナウンサーが「ほっかろう」と読んでからは店舗の看板にルビが付いたということで有名になりました。
北海道の砂川市に拠点のある北海道の代表的な和洋菓子店の一つである北菓楼では、代表的な商品として、開拓おかき、バウムクーヘンなどがあります。
バウムクーヘン 妖精の森
直径が14cmと8cmがあり、14cmのタイプは厚みが4cm 6cm 8cmの3種類から選ぶことができます。製法は昔ながらの樫の木の心棒に紙を巻き、職人が付きっきりで一本一本焼き具合や生地の厚み、焼き上げる温度まで調整しながら焼いています。
中々、このバウムクーヘンに匹敵するしっとり感、ふわふわ感が出ているバウムクーヘンに会うことができません。
甘さ加減も絶妙で、軽く1本ペロリといけてしまいます。
バウムクーヘンは季節などに応じて期間限定でプレーン以外の種類のバウムクーヘンが発売されます。
こちらはいちごチョコバウムです。
生地にチョコレートが混ぜられており、更に表面に苺クリームのコーティング、その上に苺チップがちりばめられていました。
甘さと酸味のコラボレーションが楽しめます。
価格:1,296円 |
北海道開拓おかき
北菓楼を代表する菓子のひとつと言っても過言ではないと思います。北海道ぎょれんや北海道各地の漁協の全面的な協力のもとに開発製造しているとのことで、味の名前を見るだけで、嬉しくなります。
使用しているお米も北海道道産米、塩も北海道産をつかっているほどの北海道へのこだわりを感じます。
何故、北海道でおかきなのかというと、北海道民はいにしえから、1月15日前後の小正月の頃、飾ってあった鏡餅を金づちで小さくかき砕き、揚げて食べるという習慣がありました。
このおかきを再現しようとして開発されたとのことです。
味付けも1994年11月に発売した「北海道開拓おかき 昆布醤油」を皮きりに、現在以下の10種類が販売されています。
- 北海道開拓おかき 昆布醤油 ⇒ 北海道開拓おかき えりも昆布
- 北海道開拓おかき 標津秋鮭
- 北海道開拓おかき 枝幸帆立
- 北海道開拓おかき 野付北海シマエビ (期間限定)
- 北海道開拓おかき 増毛甘エビ
- 北海道開拓おかき 白糠柳だこ
- 北海道開拓おかき 白老虎杖浜たらこ
- 北海道開拓おかき 函館いか
- 北海道開拓おかき 枝幸毛がに (期間限定)
- 北海道開拓おかき えりも うに (期間限定)
最近、食したのは2019年と2020年に発売された期間限定の「北海道開拓おかき 枝幸毛がに」と「北海道開拓おかき えりも うに」です。
前者は毛蟹の水揚げ量日本一の枝幸の毛蟹のエキスをうまく使った少しおとなしめの味わいを感じます。
後者は雲丹と言ったら積丹かと思っていたら、襟裳でも蝦夷バフンウニが取れるとのこと、そう言われてみると、雲丹の餌となる日高昆布があるじゃないかと思い出しました。
巷にあふれているいわゆる雲丹という味付けではなく、こちらもおとなしめで上品な味わいを楽しめます。
北菓楼 北海道開拓おかき 詰め合わせ(小袋5種)
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清月
清月は1935年創業の北海道北見市に本店がある老舗菓子店です。製品ラインナップは「赤いサイロ」「バウムラスク」「薄荷羊羹」が主力製品となっています。
また、北見小豆にこだわった「きたみあずき屋」ブランドもできて、「あずき屋どらやき」、「あずき屋ゆずろーる」、「あずき屋ぱうんど 宇治抹茶仕立て」、「あずき屋ようかん」、「あずき屋クッキー」、「あずき屋まめぱん」などの製品を展開しています。
赤いサイロ
1996年に登場した赤いサイロは清月を代表する菓子となりました。2018年平昌オリンピック冬季競技大会でカーリング女子日本代表「LOCO SOLARE(LS北見)」の選手が「もぐもぐタイム」で赤いサイロを食べている映像がNHKの公式ツイッターで拡散し、一躍注目の的となりました。
注文が10倍以上になったとのことで、当面の間、北海道内でも入手困難となっていたようです。
2011年には、テレビ番組「シルシルミシル」の「全日本隠れたお土産お菓子-1グランプリ」にて優勝した時にも、売れたようですが、その量を軽く超えたとのことです。
赤いサイロを一言でいうと、超ふわふわなチーズケーキと言ったところでしょうか。
本当にとっても軽く、噛むのにまったく力がなくてもいいんじゃないかと思うくらいの柔らかさで、スフレにも近い感じがします。
今となっては、北海道のアンテナショップである「どさんこプラザ」などでも入手できるようになりましたが、注意するのは通信販売で株式会社清月のサイト以外では販売していないとのことなので、気を付けた方が良いかと思います。
株式会社 はしや
オランダせんべい
オランダせんべいは北海道の根室の歴史あるもっちした食感の銘菓です。元祖と言われているオランダせんべいは昭和25年から根室市にある端谷菓子店で販売され、商標登録もされているとのことです。
この端谷菓子店が札幌に出店したのが株式会社はしやさんの店舗になります。
根室まで行かなくとも、札幌市内のデパ地下や東京などにある「北海道どさんこプラザ」でも購入できます。というか、本家のオランダせんべいよりもこちらのオランダせんべいの方がよく見るような気がします。
ただ、製造から時間が経っているものは、かなり固くなっているので、相当歯が強くないと食べられない感じになってきます。
株式会社はしやの店舗に行くと焼きたてを購入できるそうです。また逆にオランダせんべい(堅焼き)というバージョンもあるそうです。
食感がとっても独特で、湿気たせんべいのような感じで、もっちりしたワッフルのような感じでもあります。少し甘みがあり、飽きがなく食べられます。
株式会社ワーキングハウス
オランダ煎餅
北海道や北海道アンテナショップに行くと、たまにもう一種類のオランダせんべいに出会います。こちらはワーキングハウスさんという会社で根室にあるようです。特徴は色々な味があるという事でしょうか。ミルク味、黒糖味、ココア味、カフェオレ味等等です。
こちらの方は別海の牛乳を使ったりしていて、かなりふんわり、もちもちな食感を楽しめます。